9月9日(第37日目)


Salzburg
19:00
23C70%

今日は23才の誕生日である。

同室の人が6時ぐらいに出発していったので、自分もいったん目を覚ますが、もう一度寝直して7:20分頃起きる。朝食はパン2個、マーガリン、ジャム、レバーペーストとコーヒーか紅茶だけである。今までで一番さびしい内容である。昨日少し話をしたフランス人の女性が一人で座っていたので、そのテーブルに座りまた少し会話をする。自分が大学院生だというと彼女も大学院(言語学?)を卒業したと言っていた。4年間大学院にいて修士号をとったといっていた。だから、英語、ドイツ語がすべてぺらぺらなのだと納得する。しかし就職先が無く、今はアルバイトをしながら仕事を探していて、このユースにすでに10日間も泊まっているそうだ。しかもあと2週間ぐらいはここにいるつもりだという。いままでずっとこの朝食で我慢していたけど、いいかげん飽きてしまったのでシリアルでも買ってきて食べようかなぁと言っていた。

今日は9:25分発の列車に乗る予定なので8:40分ごろユースをチェックアウトする。目の前にバス停があり、すぐにバスが来たので乗り駅に向かう。このバスは駅には行かないのだが、Rのバスに乗り換えても2駅なのでいっそこのバス停から駅まで歩いていくことにする。駅に着いたところで今日泊まろうと思っていたSalzburgのユースに電話をして予約を済ます。

InnsbruckからSalzburgに列車で行くにはオーストリア国内だけを通っていくルートと、いったんドイツ国内に入ってまたオーストリアに入り直すという二つのルートがある。しかし前者だと約3時間半かかり、後者では約2時間で着いてしまうのである。なぜかというとオーストリア国内だけの方は山道であまりスピードがでないことと駅にも結構停車するからであり。ドイツ経由のは比較的平坦でスピードが出せることと、ドイツ国内では停車はしないという理由による。しかし、特にこれといって急ぐ用もないし、国内のルートの方が景色は良いと書いてあったのでわざわざ遅い方のルートでSalzburgに行くことにする。

ザルツブルクというとモーツアルトとサウンド・オブ・ミュージックとなるらしいのだが、自分は音楽には疎く別にモーツアルトにもこれといって興味はない。さらにサウンド・オブ・ミュージックも見たことがないのでいまいちこみ上げてくるものがない。とりあえず日本に帰ってからサウンド・オブ・ミュージックを見ることにする。

12:55分予定どおりにSalzburg駅に到着する。荷物をロッカーに入れ(30ATS)、駅構内にある i(インフォメーション)に行く。ここでまた地球の歩き方にやられる(というか情報が古い)。まず、地図がただでもらえるとあったのが実は10ATS、さらにバスの24時間券があると書いてあるが、実は1日券しか扱っていないと言われる。まぁ、それほど支障はないのでさっさと街に行くことにする。

いきなり曲がる角を間違えてしまいちょっと遠回りをしてしまったが、三位一体教会などをみて旧市街の方へ行く。モーツアルトの生家があるという一番にぎやかな通りを歩くが、なぜか見逃してしまう。もう一度戻って来つつ見つけるが、やはりあまり興味がないので結局入らなかった。興味がないところに「せっかくだから」といって入っても、結局退屈してしまうことが多く、見境無く入ることを控えようと思ったのである。その後大聖堂の方に歩いていき城に登ることにする。ここでも地球の歩き方にはケーブルカーが39ATSと書いてあったが、行ってみると往復69ATS、片道59ATSもするのであるって登ることにする。坂は急だが15分も市内でチケット売場まで着いてしまう。

このお城は戦争や火災などの被害を受けていないというのが珍しいらしい。といっても城内もこれといってすごいわけではなく、この城からのSalzburgの眺めがきれいというだけである。それにしてもSalzburgも小さな街である。バスやらトラムが走ってはいるが、そんなものを使わずとも徒歩で十分回れてしまうサイズなのだ。結局自分も駅からここまですべて徒歩で来てしまったぐらいだから。ヨーロッパを旅しているといつも思うのだが、知名度の割には街はそんなに大きくないのである。やはり東京はちょっと異常だと思う。

城から下りてきた後、大聖堂やら教会を見て回るが、サウンド・オブ・ミュージックを見ていない人にはいまいち感動がない。これからSalzburgに行く人は絶対に行く前に見ていった方が良いと思う。駅に戻る途中ミラベル宮殿/庭園を見に行くが、花がカラフルできれいなのだがいかんせん規模が小さいのである。すでにいろいろなところを見てしまっているとこういう難点もある。つまり他と比較してしまうのである。はじめての海外旅行でSalzburgに来て、このミラベル庭園を見ればそれはもう感動していたかもしてない。旅行なんて結構そんなもんである。話は変わるがSalzburgにはやっぱり日本人が多かった。Innsbruckにはたいしていなかったのに...

そのまま歩いて駅まで戻り、駅前のバス停でユース方面のバスの時刻を調べると10分に1本出ていたので、駅に荷物を取りに戻り早速ユースに行くことにする。朝ユースに電話したときに最寄りの駅を聞いておいたので、そのバス停で下り、その近くにユースの看板が出ていたのでそっちに歩いていく。なかなかたどり着かないのでちょっと不安になるが、ただ遠いだけでまぁ間違えずに行けた。今日も6人部屋だが、広さは昨日のユースの倍ぐらいあるので結構いい。シーツ、朝食込みで160ATS、ロッカーの鍵を借りるのにデポジットが200ATSと言うのは戻ってくるので問題はないけど、ちょっと高い。

夕飯を食べるためにバス通りに戻ってお店を探していると、Barとかかれたお店ぐらいしか見つからなかった。しかし外の看板にPizzaと書いてあったのでそこに入ることにする。で、Pizzaが98ATSだったのだがサイズを聞くととても食べられそうもないので、パスタを頼む。しかし注文してから昨日の夜も自分でパスタを作って食べたことを思い出しちょっと後悔する。パスタ自体はおいしかったのだが、今度は量がちょっと足りなくまた後悔する。誕生日なんだから残してでも大きいピザを頼み、たらふく食べれば良かった...

ユースに戻ると同室の人が来ていて、ちょっと会話をする。彼は明日朝早く起きなければいけないらしく、8時過ぎには寝てしまった。このあと、時間が結構あったのでこれからの予定を考えたりしていたのだが、フランスのニースのユースがベッド数56ぐらいしかなく、しかも人気があるので予約をしておこうと思った。予定ではニースに泊まって次の日にブリジットさんたちの住むモンペリエに行くことになっているので、ニースで泊まる日は決まっている。よってここからIBN(ユース間の予約ネットワーク)を使って予約してしまおうと考えたのである。さらにイタリアも英語が通じるか不安だったので、イタリア初日のベネチアとニースの前日のジェノバも一緒に予約することにする。レセプションに行き、申込用紙にいろいろと記入して予約をしてもらおうとするがうまく繋がらないらしく、今はできないと言われる。明日の朝また試してみるというのでお願いして今日の所は諦める。

おまけ ミラベル庭園で見つけたやな石像 :-)

約23000歩


インデックスページへ

bonsai@pop01.odn.ne.jp