8月12日(第9日目)


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最悪な夜だった。寝苦しくてとても寝ていられないのである。蒸し暑く、風はなくもちろんエアコンや扇風機などといったものはないので日本の夏よりも耐え難かった。この旅行に来る前にホームページかニュースか何かで「今年のイギリスは異常に暑いため、エアコンのある店が繁盛している。」というのを思い出した。つまり、例年はこんなに暑くはないのでエアコンなどはいらないのであろう。運が悪いと言えばそれまでだが、本当に最悪だった。旅の印象なんてえてしてそんなもので決まってしまうものである。つまり、あとで友達に感想を聞かれたときに「イギリス?最悪だったよ...」と言ってしまうかもしれないだろう。

結局、この日は7:30頃に起きたのだが途中何回も目が覚めてしまったので非常にだるい。で、この時点ですでに28℃もある。文句ばかり言っていてもしょうがないので、8時頃朝食に行く。このホテルも地下の部屋で朝食なのだが、ここも輪をかけてといった感じに暑苦しくほとんどサウナ状態の部屋であった。他にもお客さんが結構いたがみな「信じられない」といった感じでボー然としいていたのである。こんなところに今日も泊まるかと思うとほんとにうんざりする。これでもツイン一泊朝食付きで13,500円もするのだから、やっぱり都会はどこの国でも物価は高いのだろう。

ほんとは昨日も含めて1日半をロンドン市内観光に割り当てていたのだが、昨日は疲労のため結局どこにも行かなかった。そのため今日一日しか時間がないのである。まぁ、はじめからあんまりロンドンには興味がなかったので適当にメジャーなところにいって終わりにするつもりである( <-すでにやる気なし)。よって、まず地下鉄とバスが一日乗り放題になるチケット(3.2ポンド)を買って、ウエストミンスター寺院に行く(もちろんこのときは約一ヶ月後にダイアナさんの葬儀がここで行われることなど思いもしなかったが)。入ってすぐのところまでは無料だが学割で2ポンド(通常4ポンド<-高い!)も払って内部の奥まで見学することにする。ここもなんか贅沢の極まりみたいな感じで、感心すると同時にあきれてしまう。ここは歴史上の人物のお墓にもなっているそうだが、それらの人々のほとんどは誰なのか知らないし、わからないのでいまいちである。まぁ、こういう建物はここに限らずどこも似たり寄ったりですけど。

次にこれまたツアーのルートには絶対組み込まれているであろうビッグベンに向かう。といってもウエストミンスター寺院のすぐ近くで歩いて2~3分のところである。ここは外から眺めるだけで、特に中に入って見学みたいなものはできないようなのでさっさと次のバッキンガム宮殿に向かう。ここへもビッグベンから歩いて15分ぐらいで着いたが、一見した感じでは思っていたほどではなかった。地球の歩き方には「夏期は毎日11:30分から衛兵交代式が行われる」と書いてあったので、11時ごろ着くようにとわざわざ計画を立ててきたのである。しかし、なんと今日は行われないとのこと。しかも看板がぽつんと出ているだけで特に理由などはないらしい。もちろん他にも見に来た人はいっぱいいるのだが、みなさんしょうがないなぁといった感じでただあきらめるしかない模様。もちろん私たちもただあきらめるしかない。宮殿内部を一部だけ公開しているそうなので見に行こうとするが、チケット売場が変なとこにあるのとすでに行列ができていてあっさりあきらめる。

昼食をとった後、今度はタワーブリッジを見に行くことにする。はじめは外から眺めるだけのつもりだったが、せっかくだから内部の見学もしてみることにした。しかし、ここも入場料が異様に高い!! 大人一人5.7ポンド、学割でも3.9ポンドもするのである。1ポンド200円ぐらいだったのでもし、自分で払うのだったらパスしていただろう。なかではタワーブリッジの歴史や仕組みなどの説明の後、橋の上(確か25mといってたとおもう)からロンドン市内を一望できるのあるが、パリの凱旋門やエッフェル塔とは較べものにならなかった。ロンドンには他に高いところから市内を一望できる有名なところはないのであろうか。まぁ、たぶんあるとは思うが地球の歩き方にも乗っていないので大したことはないのであろう。

その後、ロンドン名物の2階建てバスに乗ってピカデリーサーカスまでもどる。ここは多くの人であふれ返っていたがブランドものの買い物に興味がない人には全然つまらないところだろう。それにしてもなぜ海外(ロンドン)まできて三越に行って買い物をするのか俺にはとうてい理解できない。まぁ、多くの人がその理由として言葉の問題をあげると思うが、そんなこというならはじめから銀座に行けばいいのに。

そこからまた少し歩いてナショナルギャラリーに行く。しかし、わかる絵(いや、知ってる絵)がゴッホのひまわりぐらいというのも残念かつ情けない話である。ルーブル同様「猫に小判」、「ブタに真珠」状態でちょっともったいなかった。とくにキリスト教関係の宗教画などは日本人(クリスチャンでない人)が理解するのは無理があると思う。しかし、なぜかこのナショナルギャラリーは無料なのである。入り口など前の通りに面していて、なんのチェックもなくさっと入れてしまう作りにはちょっとびっくりした。

次にブリティッシュミュージアム(大英博物館)に行く。昨日どこも観光しなかった分今日一日で全部見ようと思ったのがやはり失敗であった。このころにはまたもやかなりの疲労が出てきて、やはり博物館には行ったものの集中して見学するような気分ではなかった。結局ここではBC3500年のミイラや、たまたまやっていた日本展をちょこっと見てやめてしまった。

結論として、一日に多くのものを欲張って見ようとしても結局消化不良になってしまうということを身をもって体験した一日であった。まぁ、自分一人ならそれほど問題ないかもしれないが、母親も一緒だったのでちょっときつかったかもしれない。しかも、パック旅行などなら移動をすべてバスで簡単に行えるため、これぐらい一気に見て回っても平気かもしれないが、うちらは地下鉄やバスも使ったがやはり歩きが多かったのもちょっと失敗だった。こう考えると母親なんかにはツアーで行くパック旅行の方が向いているのかもしれない。

心霊写真?
これはなんでしょう?

約22000歩


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