Genova | Nice | Nice | |||
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9:00 | 14:00 | 18:30 | |||
19C | 24% | 32C | 34% | 26C | 48% |
約15分ほどで昨日バスを乗り換えた場所に到着する。行きの逆だらかここで35番に乗り換えればいいのだが、駅まで歩いて10分ぐらい行けそうだったのでそのまま歩いていくことにする。8:30ちょっと過ぎぐらいにGenovaの駅には着いたが、やっぱり列車が遅れているようである。なんと驚いたことにGenova駅の運行掲示板には、(たぶん)列車の遅れている時間まで表示する欄があった。
実際に列車が到着したのは約20分遅れの9:10分ごろだった。しかも、ホームが反対側に急に変更になった。ちょっと前に、そのホームにフランス方面からフィレンツェ行きの列車が来たのには驚いたが、なんとこれから向かうはずのNiceの方から電車が来たのである。この列車はMilanoから来ているはずなのにである。非常にわけがわからず、自分だけでなく周りの人みなが混乱しているようであった。結局、同じホームで待っていた人がみな乗り込んだのでとりあえず乗り込むことにする。
イタリアとフランスの国境駅であるベントミリガにも結局20分遅れで到着する。ここで警官らしき人が入ってきたので、パスポートチェックされると思い用意していると、そのまま通り過ぎてしまった。まぁ、"ノーチェック"じたいにはもう慣れましたけど、やっぱりスタンプは欲しい。その後、SNCF(フランス国鉄)の人が乗車券のチェックをしにまわってきた。
Niceに行く前にモナコで途中下車してちょっと観光していくことにする。とりあえず、モナコモンテカルロ駅で乗ってきた列車を降りる。しかし、コインロッカーが"Security Reason"と書いた張り紙とロープにより使用不可となっていた。そういえば、レンヌでもコインロッカーが使えなくなっていたことを思い出し、フランスはいまテロ防止に躍起になっているということも聞いていたところであった。まぁ、厳密に言うとモナコは独立国であり、フランスではないんですけど似たようなもんです。
この荷物を持って街中を歩く気にはならないが、昨日書いた絵はがきを出すためにATMでフランスフランを引き出し、駅前の郵便局にいって切手を買って投函する。モナコには独自の通貨はないが、切手はあるのでちょっとおしゃれである。その後、頑張って海が見えるところまで行こうとするが、やはり荷物が面倒なので途中で断念し、駅に引き返す。他にもバックパックの人たちがいて、何人かはそれを背負ったまま街に出ていったが、駅には是非ともコインロッカー(使える状態で)を設置しておいてもらいたいものである。
12:22分発Nice行きの普通列車に乗り、今日の宿泊予定地へと向かう。結局13ヶ国めのモナコは滞在期間たったの30分だけというお粗末な結果になってしまった。モナコとニースはすごく近く、12:50分ごろにはNiceに着いた。Niceは大きい駅なためコインロッカーはあったが、驚くことに荷物検査が あるのである。入り口に係員がいて金属探知器で調べられる。そのおじさんも暇なのか「日本人か?」と聞いてきたので「そうです」と答えると、「今朝もたくさんの日本人がここに来たよ」と話しかけてきて、次の客が来るまで簡単な会話をしてしまった。
かれこれしているうちに1時を過ぎてしまったのでお昼を食べることにする。駅の近くにあった日本で言うファミリーレストランらしきところに入る。ハンバーグプレート(フライドポテト大盛り)と小サラダ、コーラのSサイズで48FF(約1,000円)である。安いと思った。Niceというと何となく高級なイメージがあるが、街を歩いていても物価はそれほど高くないような気がする。
とりあえず駅からメインストリートを通ってまずは海岸まで行くことにする。Niceの海が目に飛び込んできた瞬間、そのきれいさ、青さに本当にため息をついてしまった。去年行ったハワイ(マウイ島)よりも、数段きれいな気がする。本には、海水が濁らないようにするためわざと玉石している、と書いてあったが本当にその効果があらわれている。ハワイではホテル前のビーチは砂浜なため、浜辺は砂を巻き込んでしまいそれほどきれいではなかったのである。
はっきり言ってこの海を見ただけでNiceが好きになってしまった。そのまま海岸沿いに歩き、丘の上にある展望台まで登ってみると、これがまたたとえようのない美しさである。地球の歩き方にはNiceはフランス第5の都市と書いてあったが、それだけ大きい街で、これだけきれいな海を保てるのが非常に不思議であった。日本も是非頑張ってもらいたいものである。
しかし、Niceも暑かった。というより日差しがほんとに強烈である。湿気がそれほどないため日陰にはいるとだいぶ涼しいが、"ぎらぎら"という形容詞がぴったりなほどの太陽である。Niceにはいくつか有名な美術館もあるそうだが、とてもそんな気にはならないので、その辺を適当に歩き回る。絵はがきも1枚1.5FFできれいなものが買え、イタリアとは大違いである。
そこで、今日は買い物をすることにする。まず、上着を一着買わなければならない。なぜならトレーナーをヴェネチアのユースに忘れてきてしまい、現在、Tシャツの上に着るものがないのである。Niceにいる間は必要ない(というかじゃま)だろうが、これから行くアンドラがピレネーの山間に位置しているため、どうにも寒いらしいのである。何件かのお店を見て回り、199FFでフリースを買うことにした。日本では1万円ぐらいしそうなものだが、4千円ちょっとで買えてしまった。
あと、靴下も買う。なぜなら日本から持ってきたものが、あまりの酷使のため穴があいたり、ゴムが緩くなってしまったのである。デパートに入ると高そうなので、その辺の店に入ってみる。16.9FF(約400円)と書いてあるのを二つほどもってレジに行くと、「3足で16.9FFだからもう1足もってきて下さい。」というのである。確かにそれほどいいものでもなさそうだが、3足で400円とはなんという激安ぶりだろうか。
あと、もう一つキャスターと小さいバックを繋いでいたワイヤーロックがちぎれてしまったので、新しいのを買おうと思ったのだが、いいものが見つからずあきらめることにする。それにしてもNiceでの意外な展開はうれしい誤算だった。
ユースがオープンするのが17:00なので、16時過ぎに駅に戻る。このときバス停の時刻表を確かめに行くと16時台は 0, 35 と書いてあった。荷物を取りに行き、ゆっくりと戻ってくると25分ごろだった。それから10分が過ぎ、35分になっても17番のバスは来ない。まぁ、バスだから遅れるのもしょうがないだろうと思ってもいっこうに来る気配がないのである。心配になりもう一度時刻表をよく見てみると、この 0, 35 というのは17番の始発駅(バス停)の発車時刻であることが判明。で、その横に始発駅からのおおよその所要時間が書かれた一覧もあり、ここ(SNCFの駅)は"+15"となっていた。つまり、実際は16時15分と、50分というわけだ。かなり紛らわしい時刻表であり、いままでこの形式のものを見たことがなかったのでまんまとはまってしまった。結局、52分頃に17番のバスはちゃんと来た。はっきり言ってやられた、少し急げば前のバスにも乗れたのに。
ユースに行くには途中でバスを乗り換える必要がある。これはさっき歩いていたときに調べておいたので、特に問題はない。しかし、さっきのバスチケットが次のバスにも有効なのか知りたかったので、バス停にいた人に聞いてみた。すると彼は"ダメだと思うが、よくわからない"という返事。でも、自分の今までの経験やバス停に書いてあったこと(フランス語なのでよくわからないが)から推測すると、平気そうなのでそのまま乗ってしまった。(あとでユースでわかったことだが、同一方向なら1時間有効だそうなので自分の判断は正しかった。)
さっき質問した彼が「ユースに行くのか?」と聞いてきたので「そうです」というと、彼もユースに泊まっていてこれから帰るところだという。バスの時間が結構長かったのでいろいろと話をした。彼はオーストラリアから来ていて、今年大学を卒業し、6ヶ月間ヨーロッパを旅している最中だそうだ。で、来年修士課程に進学する予定という。つまり、大学と大学院の間に1年間休みを入れ、半年旅行、半年そのお金を稼ぐために働くという仕組みである。なんともうらやましい。
ユースについても夕飯を一緒に食べに行こうという話になり、その辺まで歩いて出かけるが、適当なお店がない。そこで、自分の提案によりパスタを買ってユースで作ることにする。彼は今までユースで自炊したことはないらしく、自分が今まで何回か作った事があるというと驚いていた。そのため、自分が作るのを担当し、彼が後かたづけをすることに決定した。なかなかうまくできあがり彼も感心していた。結局、パスタ+ソースで13FF、ビールが10FFで一食済ますことができた。やはり、ユースにキッチンがある時はこれが一番だと思う。
あと、今日はバルセロナのユースの予約をIBNを使ってした。22,23日分だけではあるが、やはり手数料たったの約250円ほどで確実に予約が取れるのはありがたく、便利である。ここでもものの10分程ですべての手続きが終わってしまった。ますますベネチアのユースが怠慢さが頭に来る。(いい加減しつこいかな :-)
あと、このユースの屋上から見るNiceの夜景は本当にきれいである。地球の歩き方には"ベネチアユースからの夜景は絶景"などと書いてあったが、ここNiceのユースからの眺めの方が数倍きれいだと思う。あと、今回は時間がないので泳げそうにもないが、是非ともNiceの海岸で泳いでみたかった。でも、海には行っている人はほんのわずかだったので、水は結構冷たいのかもしれないけど。
今日の一言:ニースはナイスな街である。(さむ)
でも、実際SalzburgのユースでここNiceの予約を取ったとき、窓口の人(若い女性)は"ナイス"と発音していた。ドイツ語では"Nice"は"ナイス"と発音するのが正しいのか、それともこの女性が間違ったのかは謎のままである。