9月20日(第48日目)


今日はPerpignan8:03分発の列車に乗って、一路アンドラに向かわなければならない。この列車に乗るためにわざわざペルピニャンに一泊したのだが、それでも今までになく朝が早い。駅までは歩いて15分ぐらいかかるので、7:40分ぐらいには出ないとまずい。で、7時頃起き、7:30から開始の朝食を簡単に済ませ(パン2切れと紅茶)、7:40分になんとかユースを出発する。そろそろ朝方は結構寒くなってきた。

予定通りの列車に乗り、途中で一回乗り換えをする。この列車は一両だけ屋根がなく展望車になっているのだが、寒いので自分は普通の車両にいた。しかし、のどかな景色の中をゆっくりと進むこの路線はすごくおすすめである。現に日本人は自分しかいなかったが、他にもたくさん乗客はいて、その人たちのほとんどすべては観光客だと思われる。フランスのラ・トゥール・ダ・キャロル駅に12:00時ごろ到着する。昨日借りたバルセロナ版地球の歩き方には12:00時にアンドラ行きのバスがあると書いてあり、自分のトーマスクックには13:00発となっていた。駅で急いで調べてみると13:15分が正しいらしい。まぁ、この辺の時間はよく変わるのだろう。

バスの出発まで1時間以上あるので、駅のレストランで昼食を食べるが、ここも値段が高くステーキのプレート(お肉とフライドポテトとちょっとの野菜)で68F、ビッテルの小さいのが12Fで合計80Fもする。他にお店もないので値段が高いのはしょうがないが、肉にもポテトにも味がなくおいしくなかった。

13:15分発といいながら、結局出発したのは13:30分頃だった。しかも乗客はたったの4人しかいない。一人はアンドラの最初の街で降り、そこで新しく二人乗ってきた。アンドラは"TAX Free"の国なので、この国境のすぐそばの町には、フランスから車で買い物に来た人がたくさんいて、山の中なのに一種異様な雰囲気である。

その街からさらに1時間ぐらい行くとアンドラの首都であるアンドラ・ラ・ベリャに着いた。ここは車の行き来が多く、渋滞していたのでAlexとの待ち合わせ時間に15分ぐらい遅れてしまった。バス停にはすでにAlexと彼のお父さんと彼の彼女のOlgaが待っていてくれた。

バス停から歩いて5分ぐらいで彼の家につく。といってもアンドラも山の中の国なので土地があまりなく、一軒家というのはほとんどなく、マンションばかりである。で、Alexの家族のマンションに行ったのだが、なかなか豪華なマンションである。リビング、ダイニング、キッチンの他に3部屋あり、Alexと妹のAlbaと両親の部屋という部屋割りである。しかも、バス/トイレの部屋が二つと、トイレ/洗面台の部屋が一つある。なんだかホテルみたいな感じである。今回は妹のAlbaちゃんの部屋を貸してもらうことになった。

Alexからアンドラのガイドブック(英語版)をプレゼントされ、簡単にアンドラの説明をしてくれた。私も日本から持ってきたお土産を渡す。ものはRanveigの時とほぼ同じもので、扇子の柄を相撲のものにした。ここで早速、千羽鶴の折り方を教えようとするが、ど忘れしてしまい断念する。

16:30頃、雨が降り出してきたのでお父さんの運転で簡単に市内を一周したあと、"Caldea"に行くことになった。カルデアとは室内温水プールのことで、日本で言うスパ施設みたいなものである。つまり、水着を着て温泉プールやらサウナに入ろうといった感じ。

このCaldeaについては昨日ペルピニャンで会った彼女が絶賛していたので(彼女は3日ともこのカルデアに通ってしまったと言っていた)、ぜひとも行ってみたかった。カルデアにはAlexとAlba、Olgaと自分の4人で行ったのだが、入場料(たぶん2000pts)をおごってもらってしまった。3時間まで中にいられるのだが、2時間ぐらいしたところで疲れたので上がることにした。

家に帰ってきたところ、鶴の折り方を思い出したのでみんなに教える。でもみなさん大ざっぱでなかなかきれいに折れないのである。やっぱりこういう細かい作業はむかないのか? ここでもやっぱり感心されてしまった。旅のお土産には折り紙は確かにいいかも。Ranveigの家にいたときには両親も英語が話せたので、会話は結構スムーズだったが、Alexの両親は英語が話せないので、すべてAlexが通訳しなければならないので大変である。まぁ、自分はそれほど大変ではないのだが。しばらくして、Olgaさんを近くにあるおじいさん、おばあさんの家までAlexと一緒に送っていった。

21時頃にやっと夕飯となる。スペインでは14時頃に昼食を食べ、21時頃に夕飯を食べるのが一般的であるらしい。確かに地球の歩き方にはスペインタイムは徐々に緩和されていると書いてあったが、そうでもないらしい。今日のメニューはジャガイモと小麦粉を混ぜたものを焼いた(ふかした?)スペインオムレツと、パンにバターとトマトの種の部分を塗ったものがメインである。これらは両方ともカタルーニャ地方の名物料理だそうである。それとチーズとハム、サラミが数種類といった感じである。例のごとく、食事時の話題としてはやっぱり"すし、刺身"と"ライス"である。:)

その後、Alexのパソコンを使わせてもらい、メールを書いたり、日本のニュースを見たりした。あと、Alexの絵はがきコレクションを見せてもらったり、日本についての話をする。23時頃、シャワーを浴び、部屋に戻ってから日記を書いたり、地球の歩き方を読んだりして0時頃寝る。

約6000歩


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