バスト地下鉄を乗り継いでBarcelona Sants駅までいくと、ちょうど9:10分発の電車が行ってしまったところだった。しょうがなく次の10:20分の電車まで駅で時間をつぶしていると、日本人女性に声をかけられる。彼女はフランスに行く予定なのだが、ユーロパスだけで(予約なしで)この電車に乗れるか聞いてきた。よく話を聞くとなんとペルピニャンに行くらしい。フィゲラスもその方向なので同じ電車に乗って行くことにする。結局、この電車は近郊線なのでユーレイル/ユーロパスだけでokだと思うので、二人してそのまま乗ってしまう。
彼女は25才でパートの仕事を辞めて、3ヶ月ぐらいヨーロッパ(フランス、スペイン、ベルギー、ドイツ、イタリア)を旅する予定で、現在3週間が過ぎたところだそうだ。オーストラリアに1年間ワーキングホリデーに行っていたこともあるし、その他海外旅行経験豊富な人である。ノルウェーに行くときに知り合ったトーニャみたいに、アルバイトをしてお金が貯まったら旅に出るみたいな生活をしているそうだ。
自分がフィゲラスに行くところというと、ダリ美術館のことも知っているらしく、急きょ彼女も一緒に行くことになった。あまり評判の良くないRENFE(スペイン国鉄)、やはり15分ぐらい遅れてフィゲラスに到着した。12:30近くになってしまったので、お昼を食べようとしたのだが、彼女がパンと生ハムを持っているというのでそれをお昼にする。途中市場があり、そこで自分がチーズを買い、すぐ近くの公園でサンドイッチを作って食べる。チーズ代260ptsで一食食べることが出来てしまった。彼女はお金を節約するためによくこのようなスタイルをとっているらしい。
13:30分頃、美術館へと向かう。ちょっと間違えて遠回りしてしまったが、そのおかげであの"たまごの屋根"が角を曲がったところで、目の前に飛び込んできた。ペルピニャンの彼女も言っていたが、確かにこれだけでも十分笑える。この写真を撮ったあとにカメラの電池が切れてしまい、写真が撮れなくなる。入り口はちょうど反対側にあり、チケットを買う。学割800pts、一般1000ptsである。しかし、この彼女今日フランスにそのまま抜けてしまう予定だったので、ペセタを持っていないらしい。彼女は銀行で両替すると言っていたが、少額の両替はすごく損をするので、自分が両替してあげることにする。彼女の1000円と1300ptsを両替する。300ptsは彼女の荷物を預けるための、コインロッカー代である。
美術館の中だが、確かにちょっと理解に苦しむ作品が多い。でも、他のちゃんとした美術作品や宗教画だってはっきり言ってわからないのだから、逆に自分にはこういう方がむいていると思う。でも、この美術館も団体客が多く(珍しく日本人はいなかったが)、なんかゆっくり見ることが出来なかった。しかも1時間なんてあっと言う間に過ぎてしまい、15:18分の電車に乗るために急いで駅まで帰るはめになる。この電車を逃すと、次は2時間後までないのでどうしても乗らなければまずい。
自分もフランスとの国境方面の電車に一緒に乗る。適当な場所でおりて泳ごうと思い、三つ目の駅で降りようと思ったのだが、止まったところがあまりにも駅っぽくなく、途中停車と勘違いしてしまったため、降りようとした駅の一つ先まで行ってしまった。彼女とはここでお別れする。
この駅だがさっきと同じぐらい何もない駅である。しかし、崖をおりれば(階段はある)すぐに海で、人も数人いるのだが、シャワーも何もなさそうである。歩いて一駅戻ろうとするが、山に遮られて行けない。しょうがなくバルセロナ方面行きの電車を30分待って戻ろうとするが、すでに時間が16:30近いので泳ぐのをあきらめる。結局そのままその電車でバルセロナまで戻ることにする。
18:50分ごろバルセロナ・グラシア駅に着く。カタルーニャ広場まで歩いていきカメラ用の電池を買いにデパートに行く。結構簡単に見つかり、825ptsで購入する。夕飯を食べようと思い、昨日食べたBarに行く。ここの女将さんと値段と味が良かったので、少し遠いが行ってみることにした。しかし、カウンターには違う男の人がいて、お客も誰もいなかったので入るのをやめてしまう。そのまま大通りに出て、もうちょっと明るめのBarに入り、スペインオムレツとコロッケ、魚のトマトソース煮とビールを食べる。味はどれもおいしく、お腹もいっぱいになったのだが値段がちょっと高かった。昨日のお店の約2倍である。
例のごとくカタルーニャ広場まで歩いて戻り、バスに乗ってユースに帰る。ユースには21:30ごろ着き、洗濯をしようとするが、混んでいて、結局乾燥まで終わったのは0時近くなってしまった。